死の天使たち [ややきのこ]
最近「酢酸タリウム」が話題になった。劇物指定の薬品が高校生でも容易に薬店で入手できることに世間は驚いた。
余談だが、「タリウム」という元素はある本によると人類がブリーダー段階からプロテクター段階に成長する際に必要なある種のウィルスを共生させる植物の栽培に欠かせないらしい。
銀河の中心近くでは豊富なこの元素は太陽系のような辺境では乏しく、この植物が生育することが出来なかったため、永久に人類はブリーダー段階で留まっている・・・のだそうだ。
SFはさておき、私が小学校5年の頃同級生の間で化学実験が流行った。
硫酸銅や明礬の結晶生成から、銀樹やケミカルガーデンなど他愛の無いものが殆どだったが、使用する薬品は近所の薬店や神戸の試薬卸店で小遣いで購入していた。水酸化ナトリウムや塩酸など当時から赤字劇物であったが、薬店でも常に在庫があり小学生でもすぐに購入することが出来た。
あるとき水質検査試薬か土壌検査試薬かを作ろうとして、薬店にチオシアン酸カリウム（KSCN)を注文した。1週間後受け取りに行くと、店主が出してきたのはシアン酸カリウム（KCN)であった。さすがに小学生でも青酸カリの恐ろしさは知っていたので、購入はしなかったのだが。
これは劇物ではなく正味毒物だ。
写真はシロタマゴテングタケと共に「死の天使」と呼ばれるドクツルタケである。夏場から秋にかけて普通に見られる猛毒キノコで、致死量は1～２本と言われる。純白の清楚なたたずまいから「天使」の名が付くのだろうが、さしずめシロタマゴテングタケは大天使ガブリエル、ドクツルタケは天使長ミカエルといったところか。
あ、「死の天使」はガリィだったかな？
さすが、理科系！＆ぽっとわ～るど爆発ですね。
確かに昔は薬屋さんで相当のものまで平気で買えましたね。ちょうど僕もそのころ、一番仲が良かった友達の家が薬屋さんだったので、塩酸なんかも簡単に入手できました。でもさすがに水質検査試薬や土壌検査試薬を作ろうなどとは到底。。
by もせて (2005-11-18 20:58)
なぜかあの頃は学年毎に流行が変わって、鉱物採集→化学実験→きのこと変遷していきました。今にして思えば学研の科学の付録が影響していたような気もしますが。
最終的に僕はキノコに落ち着いたようです(^^;)
中学の頃は相棒と二人で3年間キノコ同好会をやってましたが、彼は報徳学園に進学して野球の方に行ってしまいました。
by ぽっとべりぃ (2005-11-18 21:47)
鉱物採集がスタートというのは同じです。その後昆虫に行っちゃいましたが。。確かメキシコオリンピックの時、小学校６年でしたが、自転車で３０分くらいかけて地元の山に行き、採るつもりもないのにマツタケが採れてしまいました。尾根からの帰り道、お金を払ってマツタケ狩りに来たのに採れなかったとかいう大人の人たちにうらやましがられ、家に鼻高々で帰った思い出があります。
by もせて (2005-11-19 09:01)
小・中学校は山の中腹にあったので、校庭が風化花崗岩の砂で出来ていたんです。だから高温石英（水晶の六角柱部分が無くなったもの）やいろいろ面白いものが採れるましたね。紫水晶（アメジスト）もありました。
某氏の裏山ほどでは有りませんが、校内でテングタケやキクラゲなども採れました。
いずれこの辺の話も冬場のネタとしてここで取り上げていこうと考えてます。
by ぽっとべりぃ (2005-11-19 17:47)
シアン酸カリウムはＫＯＣＮで、毒性はさほど高くない物質です。
KCNならシアン化カリウムですね。
店主の方が、赤い「毒物」マークを見落とした可能性もありますが、通常は気付くと思うので、多分出されたのはシアン酸カリウム（青酸カリではない）だったのではないかと思います。
ちなみにヨドバシカメラとかの写真薬品コーナーでもそうしたものは売っています。
試薬扱いのよりやすいことが多いので（純度は下がると思いますが）、コストを安く上げたいときは検討する価値はあるかと。
by mint (2008-01-09 06:21)
どうもです
そうかあ、いつのまにかtypoしてましたね。
おっしゃるとおりシアン化カリと書くつもりでした（＾＾；）
きっちり赤マークでしたよ。
それにしてもチオシアン化カリも含め全部typoは変だなぁ？？？
わざわざシアン酸と入力するはずないけどなぁ・・・・
ご指摘ありがとうございました
by ぽっとべりぃ (2008-01-26 11:33)