のきのこ(5) ~西日本編~ [ややきのこ]
西日本編
ついに西日本という大きな括りでないと、頭数が揃わなくなってきた。関西以西でご当地がゲットできたのは、京都、兵庫、広島、熊本だけである。20年くらい前に岡山でご当地きのこ図鑑を見た記憶があるのだが、検索しても出てこない。シイタケ、ササナバの大分、キリノミタケの宮崎なんぞはご当地図鑑があってもいいと思うのだがなぁ。
上段左から順に
(1)京もキノコ一期一絵 高山栄著 京都新聞出版センター 2009年7月
近所で黒トリュフを発見した著者の文章は面白い。大谷先生の「きのこ」もそうだが、同定情報よりもエピソードの方が読んでいて楽しいね。基本半ページの写生図と残りの全スペースでエピソードというか、キノコエッセイが展開される。掲載順は私にはわからない規則で並んでいるようである。70種収録。
(2)京都のきのこ図鑑 吉見昭一・高山栄著 京都新聞社 1990年8月(再版)
これぞキノコ図鑑という体裁。掲載順も系統だっており、子嚢菌→担子菌類、しかも異担子菌→腹菌類→ハラタケ目という順番である。ということはマツタケが図鑑のようやく中盤あたりで出てくるわけだ。ほがかの図鑑だと3分の1以前で出現するのが普通なのだが。461種収録。
(3)兵庫のキノコ 兵庫きのこ研究会編 神戸新聞総合出版センター 2007年12月
兵庫県で見られるキノコを収録。まだまだ見れていない種が多いのに改めて圧倒される。1ページ2種掲載で写真はやや小さめ。245種掲載。並びはオーソドックスである。
下段左から
(4)広島県のキノコ 比婆科学教育振興会・広島きのこ同好会著 中国新聞社 1996年4月(4刷)
アキノアシナガイグチは長い間「秋の」と思っていた。正解は「安芸の」だね。広島県ではいろいろ珍しいキノコがはじめて見つかることが多いようだ。ハードケースつき。並びはオーソドックス。1ページに1種乃至2種掲載。
(5)熊本のきのこ 熊本きのこ会編 熊本日日新聞社 1992年11月
九州からはこれだけのエントリーになってしまった。210種。発生環境(樹種)別のスタイルをとっている。1ページに1種乃至2種掲載。随所に添えられている「きのこ余話」が楽しい。有名なキリノミタケも写真が掲載されている。本郷図鑑では宮崎県とテキサス州オースチン郊外でのみ見られるという記述があったのが記憶に残っているね。
やはり西日本は図鑑の分布から見る限りではきのこ熱が低いみたいですね。どうしてかな。
図鑑の表紙を飾るきのこも色々特色がありますね。
by もせて (2015-01-07 08:32)
兵庫のアケボノタケはなかなかだと思うのですが。
実物は意外に小さかったなぁ。
写真は名菌、稀菌が多いですね。何故かタマゴタケが多い感じで。
やはり色と形でアイキャッチかな?と思います。
by ぽっとべりぃ (2015-01-07 08:58)