きのこの細道 [きのこ]
以前から存在だけは知っていた本である。
先週たまたまネットで発見したので早速注文して3日後に入手できた。前回の今関先生とともに「原色日本菌類図鑑」を著した本郷先生の随筆集である。「原色-」の付録の小冊子に本郷先生の小文が載っており、マツオウジの話など興味深く読んだものだが同じ題材があったりして懐かしく読んだ。
昭和30年~40年頃から高度経済成長に伴って里山の環境が激変していく様がきのこの視点から改めてよくわかる。
高速道路建設などの直接破壊や、燃料革新に始まる生活環境変化による間接的な影響など等。
一方では関西の里山も捨てたものじゃないなという再認識もさせられる。子供の頃は図鑑に載っている優秀食菌や珍奇なきのこは深山幽谷しか生えていないと思い込んでいたが、どっこい電車で2時間圏内にいくらでも発生する(していた)ということだ。
本郷先生は滋賀の人である。琵琶湖の東岸の田園地帯には里山が点在し、西岸には比叡山の山並みが連なっている。
新幹線で琵琶湖の脇を通る度に平野に浮かぶ島のような里山を見て、樹種を想像しながらあの斜面は出るだろうか?などとつい思ってしまう、と同時にこの風景はいつまで残っているんだろうか?とも考えてしまう。
タグ:本郷
滋賀県は自然も歴史もふんだんに残っていて、すごく魅力的なところ、という印象があります。きっと理想的な里山もいっぱい残っているんだろうと思います。きのこの楽園かも。。
by もせて (2005-12-04 19:07)
滋賀は何度かキャンプでお邪魔してます。
来年はキャンプがてら滋賀オフは如何ですか?
by HOPE (2005-12-04 20:17)
>もせてさん
写真家の今森光彦さんが「里山」をテーマに琵琶湖周辺の自然を記録してますよね。NHKのドキュメントでも何度か見ていますが、ああいう感性できのこも撮れたら(採れたら?)なァといつも思います。
>HOPEさん
昔々FCAMPの関西オフが湖西の高島郡のキャンプ場でありました。湖東だとちょうど真ん中位でいいかもしれませんね。どっか候補地あります?
by ぽっとべりぃ (2005-12-04 20:31)