シイ林のアッカンベー [きのこ]
梅雨時に社寺林などの薄暗いシイ林をうろつくと幹から突き出た舌に遭遇してぎょっとすることがある。血の赤から艶かしいピンク色のヌメッとしたまさに舌である。
これはカンゾウタケと言うサルノコシカケの仲間。小学校のとき子供向けの本でこのようなキノコがあると知って一度見てみたいものだ思っていたが数十年ぶりに実現した。もっとも梅雨時にそれなりのシイ林にあたりをつけて行って見れば普通に見られるものではあるが・・・
シイは老木でないと出ないようである。しかも洞を持つような少し腐朽しかかった木に限る。今日10数個体見てきたが全てこのようなシイの大木の根際と根際から5m程度の高さまでの間で発生していた。まだ走りなのか左の写真程度の幼菌が殆どだった。
シイ林を後にしてコナラ・アカマツ林を覗いてみる。
やはり昨日までの雨のおかげか地上生のキノコもいくらか見られた。
右はヒトヨタケ。最近ではエミール・ガレのガラスランプのモチーフとして少しばかり有名になっている。食用だが酒と一緒に食べるとアセトアルデヒド分解酵素の働きを阻害する成分が含まれるので悪酔いするそうだ。
ヒトヨタケの名は一夜で流れてしまう性質に由来する。発生後時間がたつと左のように黒く溶けて流れてしまうのだ。
ヒトヨタケは土中に埋もれ木や腐植質のある場所で普通に見られるキノコだ。道路の中央分離帯の植え込みなどでもしばしば見かけるし、たまにアスファルトを突き破って伸びてきてニュースにもなったりする。
ナラタケ。東北地方の渓流沿いの倒木にびっしりと発生している写真をよく見る。六甲でも切り株を中心に直径2m位生えまくっている光景を見たことがある。普通に食用とされるキノコで大量に獲れるため塩蔵して保存が基本のようだ。食べすぎると消化不良を起こすようだが、ナラタケに限らず食べすぎは体によくない。
本日の収穫。カンゾウタケ、ナラタケ、それにアミタケが少し。
きのこ亭さんちから戻りました。
ぽっとさんもいいもの採りましたね~。さて、僕は。。
by もせて (2006-05-28 18:02)
おかえりなさい
うーんあっち方面だとまさか○ン○○○(^^;)
by ぽっとべりぃ (2006-05-28 18:20)