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キャンプでキノコ(2) [きのこ]


 深夜轟音で叩き起こされた。夜空に閃光が走っている。細めに開けた車の窓から雨のしぶきが飛び込んでくる。
 猛烈な雷雨だ。時計を見ると午前1時を回ったところ。
あちこちのサイトで懐中電灯の光が動き、ペグを打つ音が聞こえる。
皆起こされてテントやタープの補強をやっているのだろう。この降り様では倒壊するタープも出るかもしれない。
 私は一雨来そうな予感があったので、道具類はすべて雨対策をした上で就寝した。ひとつ気になっていたのがタープの一端を車のルーフレールに固定していたこと。ウィングタープはマニュアルどおりに張れば雨は全て流れ落ちるような構造だが、居住空間がどうしても狭くなってしまう。そこで写真のような変形張りをするのであるが、この部分に雨水が溜まってしまうのである。溜まった水の重さで倒壊、最悪の場合タープ本体やポールの破損に至るケースもある。
 案の定雨水が溜まり始めていたので少し傾けて流してやった。今からでは雨道を作るのはイヤなのでとりあえず大丈夫そうなのでほって置くことにしてもう一度眠りに落ちた。

 ムラサキヤマドリタケ[Boletus violaceofuscus]は今回もたくさん見られたが、ここでは写真のようなクリーム色とヴァイオレットのマーブル模様の個体が多い。中には殆どクリーム色で僅かヴァイオレットが混じるような個体もあった。

 左は多分ヒメベニテングタケ[Amanita rubrovolvata]だと思ったのだが、全体的に色が抜けているように薄い。
ベニテングタケ[Amanita muscaria]のミニチュアのようで結構かわいいものである。食毒不明とされている。

※その後やはりベニテングではないかというご指摘があった。外観は小さいことを除けはヒメベニよりもベニテンに近い。特にヒメベニはイボ赤く、柄も黄色がかかっているはずだ。ただ、ベニテンはカンバ系と仲良しなのでどうだろうか?ここの樹種はコナラ・カシワであってカンバ類は無かったように思う。今後の課題かな?

 コガネテングタケ[Amanita flavipes]
黄褐色の地色の傘に黄色(金色??)のイボを散りばめている端正なキノコだ。こいつも食毒不明菌。最近の図鑑では似た菌が2,3種あるように書かれており、この個体もひょっとするとナントカコガネテングタケなのかもしれない。


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コメント 4

もせて

ヒメベニテングタケは非常にきゃしゃで小さく、もっと全体に黄色っぽく、傘は朱色でイボはほとんどありません。
浪合の治部坂高原で見かけたことがあります。
このきのこはやはりベニテングタケではないでしょうか。
by もせて (2006-07-16 20:23) 

ぽっとべりぃ

これも非常に小さい、といっても傘径4cmくらいかな?
柄も7mm位かな、1cm無かったです。
ヒメにしてはイボも赤みが無いし、柄もシロっぽいし。
だからどうかなぁ?て感じだったんです。
何より樹種がコナラ・カシワしかないので・・・
by ぽっとべりぃ (2006-07-16 20:30) 

ムラサキヤマドリタケってとてもきれいなきのこですね。
本物が見てみたいです。
コガネテングタケは存在すら今まで知りませんでした。
これもベニテングタケ同様に本物が見てみたいです!
by (2006-07-18 13:07) 

ぽっとべりぃ

ムラサキヤマドリは昔は図鑑でしか見たことありませんでした。
でも、適切な時期に適切な場所に行けば(深山幽谷である必要はありません)結構見れるものです。梅雨明けから9月頃まで、神社やシイやコナラの多い公園などで見かける機会が多いです。
がんばって探してみてください。観察会などで鍛えるとそのうち目が出来てきますよ。キノコ目が。
by ぽっとべりぃ (2006-07-18 13:46) 

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