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秋の背景 [きのこ0%]

 先々週通ったときには気配も無かった道端に、燃えるような赤い曼珠沙華が列をなして咲き誇っていた。この曼珠沙華は彼岸花の名前のとおり全国的に秋のお彼岸前後に一斉に咲くそうで、今年はほぼ平年並みと言えそうだ。

 写真の通り地面からいきなり花だけが咲いている。
花が終わる10月頃から葉を伸ばし始め、冬の間はほかの草が枯れてしまうので太陽を独り占めしてせっせと光合成に励み球根に栄養を蓄えるのだ。そして他の草が伸び始める春には葉を枯らして一眠り。暑い暑い夏の間は涼しい地下で休眠(夏眠)して秋風が吹き始める頃にまた花を咲かせるのだ。

 信じがたいことに、稲が実って刈入れの前にたいてい畦の草刈を行うが、この草刈の直後に花茎を伸ばし始めるらしい。他の草が刈られてしまった後に花を咲かせるから非常によく目立つだろう。だから車で走っているときも目につき易いんだな。

 彼岸花が咲くと次は金木犀の黄金色の花吹雪が続くだろう。空はあくまで青く高く、地上ではきのこの最盛期を迎える。そして一面の紅葉で秋のクライマックスを飾る背景が完結するのだ。

 


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コメント 2

もせて

でも、今年は少し遅い気がします。
本当に彼岸頃に咲くことが多く、早出のマツタケの指標にしています。
by もせて (2006-10-01 09:17) 

ぽっとべりぃ

どうでしょう1週間弱くらい遅いのかな?
そういえば写真の個体は出始めでしたが、家のは終わっていましたね。多少気温で差があるのかな?
例年金木犀の頃が最盛期ですよね。
by ぽっとべりぃ (2006-10-01 10:18) 

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