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今度はマツオウジが花盛り [きのこ]

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マツオウジ(松旺子)/ Train Wrecker [Neolentinus lepideus]  2015/5/22 神戸市 
 
 この時期日本全国からマツオウジの発生報告がネット上を駆け巡る。まさに松王子である。ありふれたマツ材に発生する白くて巨大なキノコゆえ目立つと言うこともあるのだろう。

 通っていた小中学校は六甲山の中腹にあったのだが、校内、通学路共にキノコは豊富に出ていたものだ。しかしながらこのマツオウジを見かけた記憶は無い。小学生の頃に買ってもらった保育社図鑑の付録のリーフレットに本郷次雄先生が書かれていた記事なのだが、本郷先生の実家の五右衛門風呂の燃料置き場によく鹿の角状のキノコが発生して気味悪く思っていたそうな。これが奇形のマツオウジであったとのことで、マツオウジというキノコを見てみたいものだと思っていたのだが、当時はかなわなかった。適切な時期に適切な場所、この場合は5月中旬以降にマツ材を見て回れば必ず会えたと思うのだが・・・

 出遅れたのか成長しきったものばかり目に付く。今日は幼菌が欲しかったのでオールスルー。

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 ハナショウブ(?)が咲き誇っている。もうじき六甲山はアジサイの時期を迎えるが、私にとっては渋滞するだけの苦痛な季節でもある。アジサイはあまり好きではない花だし、キノコにはあまり縁がなさそうだしね。
 

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スダジイ林はベロだらけ [きのこ]

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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/22 神戸市 
 
今年もこいつらの季節がやってきた。スダジイの巨木・老木の森であれば、この時期大抵、目にすることができるだろう。小学生の頃は本で見るたびにどんなキノコだろうかと、想像をめぐらすだけだったのだが、今にして思えば学校の回りに寺社林はいくらでもあったので、この時期そういう目で見て回れば出会えていたのかもしれない。
 
 昭和40年頃、神戸新聞社が出していた「のじぎく文庫」に兵庫県の自然の分冊があったのだが、これにカンゾウタケの記述があったのだ。紹介されていた発生場所は通っていた小学校からそんなに遠くないところではあったが、そのときは結局行くことは無かった。半世紀後にその場所を訪れてみると、カンゾウタケはちゃんと待っていてくれた。
 
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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/22 神戸市  
 
採り撮り難い処・・・下は崖です。
 
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梅林は草深く 我が心、欲深し [きのこ]

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ウメハルシメジ(梅春占地)/ [Entoloma sepium]  2015/04/17 神戸市 
 
朝の6時前から花も終わり実が膨らみだした梅林をさまよっている。
70本も無いくらいの小さな梅林だが、下草は相当茂っている。アザミ、ノビル、ギシギシ、イネ科の雑草、あといろいろ・・・凄いところでは40~50cm位の草丈である。しかしながらキノコは地面から発生するので伸びた草を掻き分けないとその発生が確認できないのである。

上の写真の左半分は、梅の根際を見て回っているときに幸運にも大きな個体を見つけた状態のものである。右半分は覆っていた草を掻き分けたところ、さらに2個体を発見したところである。

こういう事情なので、全ての梅ノ木をチェックして回らねばという欲に駆られてしまい、斜面の梅林をあがったり下がったり・・・気がついたら9時を回っていた。3時間も狭い梅林をさまよっていたようである。
 
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ウメハルシメジ(梅春占地)/ [Entoloma sepium]  2015/04/17 神戸市 
 
こいつは大物。今年は春の雨が多いようで、たっぷりと水を吸って成長がよろしいようだ。でも初夏以降のしかも梅林以外の場所でこれが出ていたら絶対に食べないだろうな。
  
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ウラベニガサ(裏紅傘)/deer mushroom [Pluteus cervinus]  2015/04/17 神戸市 
 
春の肉色ヒダのキノコのもう一方の巨頭がこのウラベニガサ系のキノコである。私にはシカタケと言う方が、しっくりする。小学校6年のGWのころだったと思うが、化野念仏寺の裏手の竹やぶで弁当を広げたのだが、すぐそばの朽ちた切り株からこいつが出ているのを見つけた。なかなか端正で傘は絹糸光沢の薄茶色、ヒダは肉色でしっかりと覚えたものである。

英語名でもdeer mushroom、鹿キノコというらしいが、学名のcervinusが鹿という意味で、ここからきているらしい。日本名同じ由来なのだろうか?
 
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柔らかな春色 [きのこ]

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キクラゲ(木耳)/Jelly Ear [Auricularia auricula-judae]  2015/04/11 神戸市  
  
早朝の山は雨がまだ残っていた。
山のあちこちに濃いピンク色の花を咲かせているのは山桜だろうか。
ピンクの桜と白い辛夷(タムシバかも?)が今は目立っている。

土曜日といえどもこの空模様では毎日登山の出足はかなり少なそうである。
幸い傘が必要になるほどの降りではなくなってきた。
多少降ってもカメラは防水仕様なので問題ないが、iphoneは濡れると困るな。

歩き出すと早々にトガリアミガサが1本、シイタケ3本、それと先週三河方面で目撃されたルスラによく似た奴が多数シイカシの樹下に散生していた。さらに行くと今度は写真の木耳に出会った。

木耳は小学校からの付き合いである。
私の小中学校は阪急御影駅から15分ほど登った六甲山の中腹にあった。当時から周囲に家屋敷はそこそこあったのだが、それでも周囲は山の名残がたくさん残っていたものだ。

そんな環境故、校内にもキノコは結構生えていた。この木耳も図工室横のニワトコ(名札がかかっていたように思う)の枯木に常に出ていたし、焼却炉そばのニセアカシアにはアラゲキクラゲが出ていたのを覚えている。

今日見つけた奴は昨夜の雨をたっぷりと吸ってプルプルと、ほとんど透けそうな柔らかい薄茶色をしていた。
普段見る奴は黒紫かかっていることが多いのだが、こいつは柔らかな春色をまとっていた。

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トガリアミガサタケ(尖網笠茸)/black morel [Morchella conica]  2015/04/11 神戸市
 
若いコニカは透き通っているんだね、今日初めて気が付いた。
成長すると濃いチョコレート色になります。
   

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春を探して [きのこ]

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シイタケ(椎茸)/shiitake [Lentinula edodes]  2015/03/17 神戸市 

長い冬眠から覚めたように、3月中旬から毎週山に入っている。
長年酷使した結果の膝痛を抱える身としては、キノコのハイシーズンを迎える前から慣らし運転を始めておく方が良いという判断で極力出かけるようにしているのだ。
 
毎週同じような場所に出かけているのだが、毎回それなりに新しい発見があるのが楽しい。たとえばこのシイタケなんぞは完全に野生(元は栽培品種かもしれないが)のものなのだが、大都会神戸の裏山にボコボコと出ているのを見つけたりするのだ。

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フクロシトネタケ(袋褥茸)/Pig's Ears [Discina perlata]  2015/03/31 神戸市  
 
これも春先のキノコ。パッと見はキクラゲにも似ているが、完全に別物である。しかしながらよく似た場所に発生するので、見間違う向きもいるやも知れぬが、有毒の可能性があるとのことなのでご注意を。

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トガリアミガサタケ(尖網笠茸)/black morel [Morchella conica]  2015/04/04 神戸市  
 
欧米で人気の高いキノコである。特にフランス料理の食材として有名。モレル、モリーユと呼ばれる一群のキノコである。春を告げるキノコでまず出てくるのが写真の尖がり帽子、トガリアミガサという種類だ。桜前線と共に発生するのは”普通”のアミガサタケ、細かく見るとマルアミガサとかチャアミガサ、オオトガリアミガサとかいろいろあっていまひとつすっきりとしないグループである。

海外の写真などでは荷車いっぱいに積み上げるほどの収穫を見ることがあるが、今年は日本でも数百本の発生があちこちから報告されているようである。私の場合は残念ながら、今のところささやかな発生にしか出会っていない。

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ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)/ [Viola obtusa]  2015/04/04 神戸市  

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関西はまだ秋模様 [きのこ]

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ハナイグチ(花猪口)/Larch Bolete [Suillus grevillei]  2014/10/18 兵庫県

実に3ヶ月ぶりになるかなー、六甲山
6月一杯で退職して、新職場で新たな仕事。なかなか山へ行く気分にならなかったが、こないだの長野行きがトリガになった様である。やはり山はいいなぁ。これでキノコが見つかればもっと気分がよくなるのだが・・・

しかし先週の台風19号以来雨は降らず、好天が続いたため、フィールドはやや乾き気味である。さすがにテングタケやベニタケの仲間は見当たらない。チチタケの仲間すらほとんど見ることは出来なかった。それでもポイントを見て回ると、いつもの顔ぶれに出会うことが出来た。まず、やや遅きに失した感のあるハタケシメジが3株ほど。ここはもう20年近く徐々に移動しながらも出続けているシロである。

次にカラマツ林を覗きに行くと、あったよ冒頭写真のハナイグチ。どなたかが言っていたように、カラマツが少しでもあれば出てくるハナイグチである。このシロは例年10月後半が盛りなのだが、どうも今年は全国的にキノコの出勤時間が早まっているとのことらしいので、やや早めに覗いてみたかった気持ちもあったのだ。

案の定、出始めていたね。英名ではLarch Bolete、カラマツイグチ、そのまんまである。
カラマツ菌は結構な種類があるようであるが、ここで見ることが出来たのはこのハナイグチとこれも鍋に最高のシロヌメリイグチ、あと2,3種のイグチとヒダ有りのキノコ達。

この場所でコンキタケ(キヌメリガサ)を見てみたいのだが、まだかなわない。

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アミハナイグチ(網花猪口)/ [Boletinus cavipes]  2014/10/18 兵庫県

こいつもしばしば見かけるキノコ。あまり旨くはなさそうである。今回の鍋でも紛れてしまって味わい損ねてしまった。ハナイグチの斜面とは反対側の斜面に群生していた。ハナイグチ-シロヌメリ連合軍と仲が悪いのかね?



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今年も騙された [きのこ]

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また、騙された。懲りないねェ毎年毎年。
でも、この佇まいなら誰だって引っかかるよ。

実に3か月ぶりに山へ入るのである。正味のデスクワークに替わって、ますます動かなくなってしまった。寄る年波のせいか、不摂生極まりない生活のせいなのか,仲間に付いて行くことができず、いつもの尾根にソロで取り付くこととなったのだ。事前情報で何も出てないだろうと言われていたのだけど、過去の輝かしい日々の記憶が脳内をよぎりまくるのだ。

端から松茸はあきらめている。本日のメインターゲットは黒皮で、あとホンシメジが出ていればいいなあ・・・的なノリで取り付く。こんな精神状態であるから冒頭の光景を見た瞬間、呼吸が止まり、腹這いになり、鼻を近づけて
高貴な香りを胸いっぱいに吸い込むはず だったのがほぼ無臭という衝撃の事実。

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マツタケモドキ(松茸擬)/ [Tricholoma robustum]  2014/10/11 長野県

こういう具合に出ていてくれれば、間違うこともないんだろうけど、それにしてもよく似ているのよね。
この手の奴らが数本あったので取敢えずゲットした。それでもこれが口火を切ったようで、この後3か所の切り株でクリタケをそれなりに、チャナメを数本確保することができたので何とかボウズは免れたのである。

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クリタケ(栗茸)/brick cap [Naematoloma sublateritium]  2014/10/11 長野県

今日の晩飯は本日のキノコ3種と、テントサイトで拾った山栗で炊き込みご飯。秋の香りがたまらないね。
 
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平日の山 [きのこ]

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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2014/5/30 神戸市
 
年休取ってほぼ一ヶ月ぶりに六甲山に行ってきた。平日の山はさすがに人気は無く、早朝登山の人も土日の朝に比べてとても少ない。それでも8時近くにもなるとリタイア後と思われる熟年夫婦の登山者がだんだんと増えてくる。
 
最近の各地のキノコ便りを見るとカンゾウタケが出始めているらしい。この時期毎年お世話になるスダジイ林を覗きに行って見ると案の定真っ赤な宝石があちこちの洞や根際に出始めていた。
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ウスタケ(臼茸)/Scaly Vase Chanterelle [Gomphus floccosus]  2014/5/30 神戸市
 
ウスタケも出始め。時に大発生する当たり年がある。そいうときは一面のウスタケで踏み場もなくなrほどの発生となる。昔の図鑑では食用。今は消化器系の毒キノコという扱いだ。湯でこぼせばOKという話もあるが食べたことは無い。
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マツオウジ(松旺子)/ Train Wrecker [Neolentinus lepideus]  2014/5/30 神戸市
 
マツオウジはあちこちで育った大きいやつを見かけたがフォトジェニックな個体が見つからなかったので超幼菌の写真を。
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アミタケとオウギタケ(網茸・扇茸)/Jersey cow mushroom ,Rosy Spike [Suillus bovinus & Gomphidius roseus]  2014/5/30 神戸市
 
アミタケやヌメリイグチは結構見かけた。株立ちのアミタケを抜いてみると同じ株からきれいな薔薇色のオウギタケが2本アミタケと一緒に生えていた。オウギタケはアミタケの菌糸を食べると聞いていたがこうまでがっつり食い込んでいるのははじめて見た。

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六甲山のキノコ展2014 [きのこ]

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神戸市東灘区にある兵庫県立御影高等学校の環境科学部生物班主催の毎年恒例の六甲山のキノコ展が今年も開催されているということで嫁さんと覗いてきた。
この部は昨年末のクリスマスに放映された番組で嵐の櫻井君がレポートしていたのでご存知の向きも多いかもしれない。阪神御影の駅前モールの4Fで開催されているとのことで阪急御影駅からぶらぶらと下って会場を目指す。

会場に入ると5つほどある展示テーブルに数人ずつ立ち止まっているほどの入りであった。マニアックな展示内容にしてはそこそこの客入りのようである。
 
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展示はパネルと数多くの標本である。標本も単なる乾燥標本ではなく、フリーズドライの後ウレタン系の透明塗料でコーティングしたものとレジンモールド標本である。乾燥コーティング標本は中型菌~大型菌では結構本来の姿を残していたのには驚いた。

毎年見られるもの/まれに見られるものなどテーブルごとに分けられて、結構な数があったと思う。

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この辺はかなり大物ぞろいのコーナーである。噂では聞いていたがマ*タケも出るんだね。
この標本のイカタケなんかは西播産(兵庫県の西方)ということらしい。これまで2,3聞いたイカタケの発生状況は路傍に積み上げられた籾殻上だったということなので水田近辺で探すしかないのだろうね。
 
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こんなに継続してやっている部活というのも羨ましいなぁ。やはり継続は力だね。
 

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2013初冬の六甲 [きのこ]

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何やかんやで2週間も週末は外出できなかった。まあ、ウィークデイは毎日出ずっぱりなので引きこもっているわけではないのだが。山では着実に季節は進んでおりすでに紅葉も終盤になっていた。それでも行楽日和の連休のせいか阪神間から紅葉狩りの行楽客が押し寄せていた。
  
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ナラタケ(楢茸)/ honey mushroom [Armillaria mellea]  2013/11/24 神戸市  

少し時期を外したナラタケの大株を発見。切り株を高密度に取り巻いて発生していた。根っこつながりの離れた場所の小株は比較的新鮮だったのでこれを少々ゲット。夜のけんちん汁の具になった。
  
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ハナイグチ(花猪口)/ Larch Bolete [Suillus grevillei]  2013/11/24 神戸市  
 
まだハナイグチが出ている。この周辺にはこれ1本のみ。
 
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