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4月場所は千秋楽 [きのこ]

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アミガサタケ (網笠茸) / yellow morel [Morchella esculenta] 2016/04/16 兵庫県

キノコは通年出ているが、やはり季節によって出るもの出ないものがある。
春には春のキノコがあり、私にとっての春キノコは、やはりトガリアミガサタケ(尖網笠茸)、アミガサタケ(網笠茸)、そしてハルシメジ(春占地)だろう。しかしながら今年の4月場所は本日早々とコンプリートしてしまった。

アミガサタケの発生環境については諸説あるが、毎年観察しているのはしょぼい松林の林縁でなんでもない路傍、そして枯れ松葉がパラパラと地表を覆っているような環境である。その昔、軽井沢スケートセンター近くのバラス道に20本位出ていた光景を覚えている。アスファルト道路端の草一本無いバラス撒きの歩道に点々と出ていた光景は50年たった今も忘れられない。

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ハルシメジ(春占地) / Shield Pinkgill [Entoloma spp.] 2016/04/16 兵庫県
 
これも嬉しい春キノコだ。一口にハルシメジと言っても、実は数種類の複合体だと言われている。そのうちウメハルシメジ、バラハルシメジやサクラハルシメジと細分化されるかも。サクラシメジと紛らわしいけどね。
 
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トガリアミガサタケ(尖網笠茸) / black morel [Morchella conica] 2016/04/08 兵庫県

春早くから出るアミガサタケ。桜や銀杏の樹下、コンクリの近く、焚火の跡、落ち葉が積もったところ、等々。
こちらも発生環境には諸説あり。私の場合ほとんどが桜の近所で出会っているし、モミ林の林縁でも数回見ている。欧州方面では有名な食菌である。
 
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ヒナノヒガサ(雛の日傘) / [Rickenella fibula] 2016/04/16 神戸市
 

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真正タマゴタケ [きのこ]

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セイヨウタマゴタケ(西洋卵茸) / Caesar's Mushroom [Amanita caesarea] 2015/09/24 札幌市

ローマ貴族が好んだとされている、アマニタ・カエサリアではないだろうか。

和名はセイヨウタマゴタケという。普通に見られるタマゴタケはアマニタ・カエサレオイデスという学名がついている。以前はヘミバッファという名前だったが、最近の遺伝子解析でよりセイヨウタマゴタケに近いとされ、カエサルモドキ(-oides)と言う学名になったようである。

新札幌郊外のN森林公園。毎年訪れる場所ではあるが、ここ数年はもう少し秋も深まった10月後半に紅葉を見に来ることが多かったが、今年はほぼ1ヶ月前倒しの訪問である。当然のことながら、紅葉は始まってはいなかった。この森林公園の入り口で出会ったキノコである。

柄はオレンジ色がかった薄い黄色でダンダラ模様は認められない。なんといっても目立つのはその傘の色で、タマゴタケのそれは完熟トマトの赤のイメージだが、こいつはオレンジ、それも黒味がかった渋いオレンジである。亜璃西社の図鑑や[新潟のキノコ]に掲載されているセイヨウタマゴタケに酷似していると思う。
 


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山鳥は煤けているか? [きのこ]

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ススケヤマドリ(煤山鳥)/ [Boletus hiratsukae]  2015/7/14 神戸市 

六甲山中の某公園で以前から見かけるイグチである。
ヤマドリかクロアワタケ系かはたまたそれ以外なのか、良く似た奴も近所で出ているから困ったものである。
とりあえず、冒頭の奴は、現時点ではススケヤマドリとさせていただいている。

しかしながら、過去の記事も見返してみると同定は難しい。まあ、幼時管孔は白い菌糸に覆われており、上部は白っぽい網タイツを履いているので、おそらくそうではないかと思っている。ただし絵合わせレベルだけどね。

六甲山には台風の雨がたっぷり降ったようなので、今週以降、多少の期待を持っているが、どうだろうね。
 
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ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)/ summer cep[Boletus reticulatus]  2015/7/14 神戸市  

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ランタン復活! [きのこ0%]

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25年くらいキャンプで使ってきたランタンが壊れた。
コールマン社のModel:286 白ガス用のシングルマントルランタンである。使用前にポンプで空気を送り込んでガソリンを霧状にして着火するわけであるが、ポンピングしても空気が入っていかなくなってしまった。この症状はチェックバルブという部品が固着して詰まった状態になっているためで、このチェックバルブを部品交換してやれば復活するはず。ということで早速交換部品を取り寄せ、詰まったチェックバルブを外そうとしたが、これが外れないのである。単純なネジ構造なので、でかいマイナスドライバ状の標準工具で外れるはずなのであるが、25年の歳月の重みであろうか、CRC5-56をぶっかけても微動だにしない。真鍮でできているので、下手なことをすればマイナスネジ部をナメてしまう危険性が大いにありそうだ。

そうこうしているうちに、ネットでより強力な工具の存在を知った。標準工具の中心に穴を開け、チェックバルブのステムを取り付けるネジ穴を利用して、工具がずれないように抑え込むロッドを通して固定する工具である。これだとバルブのマイナスネジ部をナメることなく力を加えることが可能になるのだ。実際1年近く微動だにしなかったバルブが小さいハンマーでコンコンゴンコンコンゴンと叩くうちに、2分程度であっさり緩んでくれたのである。

緩めばこっちのもの、あとは手回しでバルブを外し、新品のバルブに交換して組み上げた。ポンピングも気持ちよく、順調に圧がかかるのも確認できた。これに気を良くし、413H 2バーナーのチェックバルブも交換してやった。写真の2本のチェックバルブアセンブリの内、ステムの端が赤っぽいのが2バーナー、緑色っぽいのがランタンに付いていたものである。ガソリンタンクの色と同じだな。

これでまだまだ使うことができる。しかしアメリカンなローテク製品はシンプルでメンテナンスが楽である。使い捨てとは対極の製品だと思う。見かけはかなりゴツイけどね。

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猿捕茨 [ややきのこ]

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サルトリイバラ(猿捕茨)/ China Root [Smilax china]  2015/6/2 神戸市 
 
サルトリイバラの若い実が目に付いた。小学校の帰り道にあちこち生えていて、何度も鋭い棘に引っかかれた痛い記憶がある。 秋口には結構目立つ、赤くて丸い大きな実を結ぶ。ただ、南天の実のようなスカスカ感があるので、口に入れたことはない。

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マツオウジ(松旺子)/ Train Wrecker [Neolentinus lepideus]  2015/6/2 神戸市 

今年何度目かの発生。カンゾウタケはさすがにもう終盤の様子で、老菌が主体。成菌を一個体見つけたが
崖の上のプニョ状態で、とても光線が足らず、三脚も使用不可だったので撮影はあきらめた。

何箇所かで成長しきった乾燥アミタケを見つけた。1週間かそこら遅かったようである。
ジャコウアゲハの季節でたくさんの個体が乱舞していた。モンキアゲハも1頭発見。


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昔は食用、今は? [きのこ]

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ウスタケ(臼茸)/ woolly chanterelle [Gomphus floccosus]  2015/5/26 神戸市 
 
ウスタケである。キノコを始めた頃の図鑑では軒並み「食用」となっていたキノコである。類似のフジウスタケだけが消化器系の中毒を起こす場合があるため要注意となっているのみであった。しかし今ではウスタケは茹でこぼせば可食だが、まずは避けるべきキノコとなってしまった。

神戸六甲山では普通にとまでは言えないが、毎年よく見られるキノコのひとつである。また時々爆発的に大発生して驚かされることがあるのが嬉しいキノコでもある。

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ウスタケ(臼茸)/ woolly chanterelle [Gomphus floccosus]  2015/5/26 神戸市 
 
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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/26 神戸市 

 カンゾウタケがまだまだ出ている。早朝の照葉樹林の森はとても暗く、ISO100、f11設定のデジカメではシャッター速度が秒単位となり、三脚は必須である。汗がカメラに落ちるし、薮蚊の襲撃に遭うわで結構大変なのである。
 
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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/26 神戸市 
 
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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/26 神戸市 


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今度はマツオウジが花盛り [きのこ]

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マツオウジ(松旺子)/ Train Wrecker [Neolentinus lepideus]  2015/5/22 神戸市 
 
 この時期日本全国からマツオウジの発生報告がネット上を駆け巡る。まさに松王子である。ありふれたマツ材に発生する白くて巨大なキノコゆえ目立つと言うこともあるのだろう。

 通っていた小中学校は六甲山の中腹にあったのだが、校内、通学路共にキノコは豊富に出ていたものだ。しかしながらこのマツオウジを見かけた記憶は無い。小学生の頃に買ってもらった保育社図鑑の付録のリーフレットに本郷次雄先生が書かれていた記事なのだが、本郷先生の実家の五右衛門風呂の燃料置き場によく鹿の角状のキノコが発生して気味悪く思っていたそうな。これが奇形のマツオウジであったとのことで、マツオウジというキノコを見てみたいものだと思っていたのだが、当時はかなわなかった。適切な時期に適切な場所、この場合は5月中旬以降にマツ材を見て回れば必ず会えたと思うのだが・・・

 出遅れたのか成長しきったものばかり目に付く。今日は幼菌が欲しかったのでオールスルー。

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 ハナショウブ(?)が咲き誇っている。もうじき六甲山はアジサイの時期を迎えるが、私にとっては渋滞するだけの苦痛な季節でもある。アジサイはあまり好きではない花だし、キノコにはあまり縁がなさそうだしね。
 

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スダジイ林はベロだらけ [きのこ]

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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/22 神戸市 
 
今年もこいつらの季節がやってきた。スダジイの巨木・老木の森であれば、この時期大抵、目にすることができるだろう。小学生の頃は本で見るたびにどんなキノコだろうかと、想像をめぐらすだけだったのだが、今にして思えば学校の回りに寺社林はいくらでもあったので、この時期そういう目で見て回れば出会えていたのかもしれない。
 
 昭和40年頃、神戸新聞社が出していた「のじぎく文庫」に兵庫県の自然の分冊があったのだが、これにカンゾウタケの記述があったのだ。紹介されていた発生場所は通っていた小学校からそんなに遠くないところではあったが、そのときは結局行くことは無かった。半世紀後にその場所を訪れてみると、カンゾウタケはちゃんと待っていてくれた。
 
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カンゾウタケ(肝臓茸)/ Beefsteak Fungus [Fistulina hepatica]  2015/5/22 神戸市  
 
採り撮り難い処・・・下は崖です。
 
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梅林は草深く 我が心、欲深し [きのこ]

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ウメハルシメジ(梅春占地)/ [Entoloma sepium]  2015/04/17 神戸市 
 
朝の6時前から花も終わり実が膨らみだした梅林をさまよっている。
70本も無いくらいの小さな梅林だが、下草は相当茂っている。アザミ、ノビル、ギシギシ、イネ科の雑草、あといろいろ・・・凄いところでは40~50cm位の草丈である。しかしながらキノコは地面から発生するので伸びた草を掻き分けないとその発生が確認できないのである。

上の写真の左半分は、梅の根際を見て回っているときに幸運にも大きな個体を見つけた状態のものである。右半分は覆っていた草を掻き分けたところ、さらに2個体を発見したところである。

こういう事情なので、全ての梅ノ木をチェックして回らねばという欲に駆られてしまい、斜面の梅林をあがったり下がったり・・・気がついたら9時を回っていた。3時間も狭い梅林をさまよっていたようである。
 
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ウメハルシメジ(梅春占地)/ [Entoloma sepium]  2015/04/17 神戸市 
 
こいつは大物。今年は春の雨が多いようで、たっぷりと水を吸って成長がよろしいようだ。でも初夏以降のしかも梅林以外の場所でこれが出ていたら絶対に食べないだろうな。
  
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ウラベニガサ(裏紅傘)/deer mushroom [Pluteus cervinus]  2015/04/17 神戸市 
 
春の肉色ヒダのキノコのもう一方の巨頭がこのウラベニガサ系のキノコである。私にはシカタケと言う方が、しっくりする。小学校6年のGWのころだったと思うが、化野念仏寺の裏手の竹やぶで弁当を広げたのだが、すぐそばの朽ちた切り株からこいつが出ているのを見つけた。なかなか端正で傘は絹糸光沢の薄茶色、ヒダは肉色でしっかりと覚えたものである。

英語名でもdeer mushroom、鹿キノコというらしいが、学名のcervinusが鹿という意味で、ここからきているらしい。日本名同じ由来なのだろうか?
 
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柔らかな春色 [きのこ]

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キクラゲ(木耳)/Jelly Ear [Auricularia auricula-judae]  2015/04/11 神戸市  
  
早朝の山は雨がまだ残っていた。
山のあちこちに濃いピンク色の花を咲かせているのは山桜だろうか。
ピンクの桜と白い辛夷(タムシバかも?)が今は目立っている。

土曜日といえどもこの空模様では毎日登山の出足はかなり少なそうである。
幸い傘が必要になるほどの降りではなくなってきた。
多少降ってもカメラは防水仕様なので問題ないが、iphoneは濡れると困るな。

歩き出すと早々にトガリアミガサが1本、シイタケ3本、それと先週三河方面で目撃されたルスラによく似た奴が多数シイカシの樹下に散生していた。さらに行くと今度は写真の木耳に出会った。

木耳は小学校からの付き合いである。
私の小中学校は阪急御影駅から15分ほど登った六甲山の中腹にあった。当時から周囲に家屋敷はそこそこあったのだが、それでも周囲は山の名残がたくさん残っていたものだ。

そんな環境故、校内にもキノコは結構生えていた。この木耳も図工室横のニワトコ(名札がかかっていたように思う)の枯木に常に出ていたし、焼却炉そばのニセアカシアにはアラゲキクラゲが出ていたのを覚えている。

今日見つけた奴は昨夜の雨をたっぷりと吸ってプルプルと、ほとんど透けそうな柔らかい薄茶色をしていた。
普段見る奴は黒紫かかっていることが多いのだが、こいつは柔らかな春色をまとっていた。

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トガリアミガサタケ(尖網笠茸)/black morel [Morchella conica]  2015/04/11 神戸市
 
若いコニカは透き通っているんだね、今日初めて気が付いた。
成長すると濃いチョコレート色になります。
   

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